横領した職員が務めていたJAさが佐城地区三日月支所=佐賀県小城市三日月町

 佐賀県小城市のJAさが佐城地区三日月支所の事業所に勤務する50代男性職員が、2016年3月まで約5年半にわたり、集落営農組織の口座から合わせて約2800万円を着服していたことが21日、分かった。JAさが佐城地区は職員の着服の事実を認めている。

 関係者の話を総合すると、職員は三日月支所小城営農経済事業所の園芸部に所属。集落営農の経理事務を10年9月から16年3月まで担当した。三日月町にある特定の地区の集落営農の通帳と印鑑を預かり、米、麦、大豆などの代金や農家への交付金を、市内の支所の窓口から現金で引き出し、着服していたという。

 16年度から新しく担当になった職員が今年3月中旬、集落営農組合の役員と共に口座のチェックを進めていたところ、各農家に配分すべき米精算金などの一部が振り込まれていないことが判明した。さらに口座の取引履歴を確認したところ、昨年1月から3カ月間で4回にわたり、234万円の現金が引き出されていたことなども分かった。

 着服した職員は先月、300万円を返却したといい、現在は謹慎している。

 引き出された金額はJAが立て替えて各農家に支払い、担保として職員の父親が所有する農地の抵当権設定の手続きを進め、回収に努めていくという。

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