大会最終日のスタート区間を制し、武藤圭汰にたすきをつなぐ佐賀市の北村宙夢(左)=24―25区中継所

 「もう来たか」-。ストップウオッチを手に、羽立博文監督はゴールテープを切る小城市を見つめた。最後まで王者を猛追したが、59秒差で5年ぶりの優勝に届かなかった佐賀市。それでも羽立監督は「あと一歩。全くかなわないわけではない」と前を向いた。

 3分35秒差で迎えた最終日スタートの24区。「少しでも取り戻す」と気合を入れた北村宙夢(日本文理大)が残り2キロで7人の先頭集団から飛び出しトップでつないだ。「意表を突いた勇気と精神力の強さ」(羽立監督)を見せた。

 これに武藤圭汰と西久保遼の鳥栖工高勢が続き、前半だけで小城市との差を1分36秒短縮。後半も大久保麻紀(清和高)、坂井希美(鳥栖工高)の区間賞リレーとアンカー柳昌光(戸上電機製作所)の力走で必死に小城市を追った。

 だが、逆転はならなかった。「全員が1、2秒でも勝てば、ひっくり返せた」と羽立監督。大久保菜々(清和高)、吉冨博子(メモリード)ら女子は全区間でトップ、区間賞は小城市と同じ「11」あっただけに悔しさは大きかった。

 ただ、この実績は来年への糧になった。「選手もみんな悔しかったはず。その気持ちが熱いうちに引き締めたい」。指揮官は、早くも来年の王座奪還を見据えた。

=焦点=

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