地元区間で先頭を走り、集団を引っ張る小城市の福田憲互(中央)=30区

■後半スタート、福田序盤からギア全開

 最終33区でたすきを受けた小城市のアンカー大島伸(戸上コントロール)は、「佐賀市と1分15秒差」とのチームスタッフの声に心を躍らせた。佐賀市のアンカー柳昌光(戸上電機製作所)は、同じ戸上電機陸上部所属で力はほぼ互角。大島は前日の最終23区を力走し疲労してはいたが、「もう5連覇は間違いない」と肩の力を抜き、ゴールでは5本の指を立てた手を高々と上げた。

 初日つなぎ区間の4区で佐賀市を逆転し、第2日前半の区間賞独占により一時はトータルで7分差をつくった小城市。野田正一郎監督が「今回、配置がうまくはまった」と語るように、大会3日間を通じて着実なレース運びを見せた。

 2日目後半から最終日前半にかけ、佐賀市にじわじわ詰め寄られても、「これは想定の範囲内」と野田監督。大会前から接戦を予想していたこともあり、チームは冷静だった。

 最終日後半再スタート30区の福田憲互(西九福祉会)も監督の采配が的中した。地元区間で気合が入っていた福田は、けん制し合う後続集団を気にも止めず序盤から激走。結果は区間4位だったが、この力走によって同区間での佐賀市の追い上げは5秒の短縮と、最小限に抑えられた。

 野田監督は区切りの5連覇をもって後進に道を譲る。だが、「うちはいいスタッフがそろっているし、連覇は当然続けなければならない」と言い切る。監督を中心に築いてきた小城の黄金期を、ここで終わらせるつもりはない。

=熱走=

このエントリーをはてなブックマークに追加