佐賀県が昨年度、県内の中学3年生8912人を対象に、胃がんの主な原因とされるピロリ菌の感染検査を実施したところ、検査した6953人のうち、247人が陽性だったことが県のまとめ(3月末現在)で分かった。検査を受けたのは全体の78・0%で、15・2%が同意書を提出しなかった。

 感染が確認された247人のうち、経口薬を飲む除菌治療を受けた人は167人。3分の1に当たる80人は、3月末現在で治療を受けていない。

 検査は本人と保護者の同意が必要だが、検査を受けなかった1959人のうち1356人が同意書を提出していなかった。県は本年度も新中学3年生8477人を対象に感染検査を実施する。新中学3年生には既に学校を通じ同意書を配っており、県健康増進課は「保護者には書類を見て子どもの未来を守る事業があっていることを知っていただき、同意書を提出してほしい」と呼び掛ける。

 ピロリ菌検査と除菌治療を保護者負担なしで行う県の取り組みは、全国で初めて。検査は健康診断で採取した尿の残りを使う。陽性の生徒は検便で感染を確認した。胃酸を抑える薬と抗生物質、整腸剤を組み合わせた飲み薬を1週間ほど服用すれば、胃がんの発症リスクを大幅に軽減できる。

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