営業が再開された現金約3億8千万円が強奪される事件があったコインパーキング。容疑者のワゴン車は駐車場入り口のバーを折って逃走した=21日午後、福岡市

 【共同】福岡市中央区のみずほ銀行福岡支店前で現金約3億8千万円が強奪された事件で、逃走に使われた白色のワゴン車のナンバーは、同市博多区の男性が車両登録しているものだったことが21日、捜査関係者への取材で分かった。男性は事件と無関係とみられ、県警は犯人グループがナンバーを盗みワゴン車に取り付けたとみて調べている。

 捜査関係者によると、現場周辺の防犯カメラの映像からナンバーを特定。登録されている男性の車を確認したところ、逃走したワゴン車と異なる上、ナンバーが外された状態だった。被害届は出ていないという。ワゴン車は大通りを南方向に逃走後、脇道に入り東方向に向かったとみられるが、発見されていない。

 また、東京都内の貴金属店に勤める被害者の男性は事件の2日前に福岡入りし、事件当日の20日はレンタカーで移動していたことも判明。犯人グループは現場駐車場でワゴン車を止めて待ち伏せしており、県警は、男性の行動を事前に把握し、周到に計画を立てた可能性があるとみている。

 男性の貴金属店は、普段からみずほ銀行を利用し、男性は取引のために頻繁に福岡に来ていた。

 事件は20日午後発生し、男性は支店で現金を引き出した後、近くの駐車場に止めたレンタカーに乗ろうとしたところ、男らに襲われた。現金は金塊を買い付けるための費用だった。

 一方、県警は21日、福岡市の福岡空港から無届けで現金計約7億3千万円を持ち出そうとした関税法違反(無許可輸出予備)などの疑いで、韓国人の男4人を逮捕した。20日から強奪事件の捜査で事情を聴いていたが、「車購入のために預かった金」と説明して関与を否定、目撃された容疑者らと特徴も異なり、事件に関わった可能性は低いとみている。

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