■住民「再びにぎわいを」

 福岡市・天神地区で、かつて浪人生や学生でにぎわった名物通り「親富孝通り」の近隣住民や商店主らが19日、非行を助長するとして十数年前に消えた旧称「親不孝通り」を復活させることを決めた。秋から始まる歩道のバリアフリー化や街路樹整備に合わせて標識も変更。住民らは「慣れ親しんだ名称でにぎわいを取り戻したい」と話す。

 市は決定を受け、名称変更の手続きを行うという。

 地元住民によると、約350メートルの通りは1970年代、近くの予備校に通う浪人生らが集まり、喫茶店主が勉強もせず遊ぶ若者に言った冗談がきっかけで旧称が使われるようになった。

 バブル期は九州最大級のディスコもでき若者でにぎわったが、暴走族らも集まり、非行への懸念から警察が名称変更を要請。2000年に「親富孝」となり、その頃に予備校も閉鎖され、徐々に客足が遠のいた。商店主らが15年に旧称復活を求め、昨年4月に町内会長や市職員、警察署員も入る天神・舞鶴親ふこう通り協議会が設立された。

 19日の協議会の会合で、住民や商店主ら600人を対象にした今年1月のアンケートで、「親富孝」「親不孝」「親ふこう」の3案のうち回答者の71%が「親不孝」を選んだことが報告された。【共同】

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