鳥栖市田代昌(しょう)町は旧長崎街道田代宿の一角である。ここで毎年7月24日の夜、「ヨド」が行われる。ヨドとは夜渡、宵渡、予途などと書き、神仏が夜お越しになるとき、あるいは祭りの夜に、社寺にお参りすることである。

 仏教が始まったインドは旧暦の5~7月、すなわち現在の6~8月は雨期である。この時期、お釈迦(しゃか)様と弟子たちは一カ所に集まり集団生活「夏安居(げあんご)」をする。

 雨期が明けるころの旧暦7月13~15日に、夏安居の期間中に人々が集団生活の僧に寄進した食物を、周辺の貧しい人々に配り布施する盆行事が行われた。

 この盆行事を地蔵菩薩(ぼさつ)の縁日、24日に行うのが「地蔵盆」である。この夜、田代昌町の琴平神社境内のお地蔵様の前で子どもたちが参拝者に食べ物を布施する。

絵・水田哲夫(鳥栖市本町)

文・高尾平良(鳥栖市本町)

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