伊方原発の再稼働やプルサーマル発電への反対を訴える市民グループの担当者=佐賀市中央本町

◆「安全という認定を」 「大地震はどこでも」 

 次は玄海-。四国電力伊方原発3号機(愛媛県)が再稼働した12日、佐賀県の首長や市民団体には、歓迎と怒りの思いが交錯した。最終段階を迎えている九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の審査状況を見据え、早期の再稼働を望む一方、直近の熊本地震の教訓から地震対策などへの懸念も漏れた。

 「規制庁がしっかり調査をした上で再稼働したのはひと安心」。玄海町の岸本英雄町長は、熊本地震の不安が残る中での伊方原発の再稼働を歓迎した上で、「川内や伊方が動くのであれば当然、玄海は安全という認定を受けてしかるべき」と指摘した。

 佐賀県の山口祥義知事は「厳粛な審査の上で再稼働されたと思っている。万全の体制で安全を確保しながら運転されるよう望みたい」と冷静に受け止めた。玄海原発の手続きでは、スケジュール感を持たずに対応する考えを強調した。熊本地震では大きな地震が相次ぎ、原発事故との複合災害になった場合、屋内待避に疑問の声が上がっており「10月の原子力防災訓練では、そういった視点も含めて点検したい」と述べた。

 玄海原発の再稼働に反対する伊万里市の塚部芳和市長は「反対世論も増えているように思うが、なし崩し的に行われている感じを受ける」と原発回帰の流れを懸念した。玄海の再稼働に関しては「不安の声をどのような形で知事が吸い上げ、配慮されるかは大変重要」と見守る考えを示した。

 「再稼働にNO」。玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会は、佐賀市で横断幕を掲げて抗議した。「どこでも大地震は起きる可能性がある」「核のごみを増やし続けるのは無責任」と訴え。江口美知子副事務局長は「次は玄海原発へと再稼働が進む恐れがあり、断固反対して止めないといけない」と語気を強めた。(取材班)

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