移住体験住宅として生まれ変わった築43年の民家。佐賀大大学院生と地元の工務店がタッグを組んだ=基山町小倉

移住体験住宅として生まれ変わった旧消防団格納庫の2階部分=基山町宮浦

 基山町内の使われなくなった消防団格納庫や築43年の民家が、移住体験住宅として生まれ変わった。町と大学生、地元業者がタッグを組んだ産学官連携の取り組みで、5月中から1組最長2週間無料で貸し出し、町のファン獲得につなげる。

 基山駅そばにある築35年の旧消防団格納庫(鉄骨造り2階建て)は2階部分を1LDKに、高島団地内の木造平屋建ての家屋(築43年)は2LDKにリノベーション。佐賀大の平瀬有人准教授と九州産業大の諫見泰彦准教授の研究室に所属する学生がデザインなどのアイデアを出し、地元の「堀田工務店」が腕を振るった。

 平屋建て家屋はカウンターキッチンと二つの寝室があり、4人家族の利用を想定。梁(はり)を生かし、リビングの壁紙はワインレッドとあえて印象的な色を用いた。担当した佐賀大大学院工学系研究科の副田和哉さん(25)と大久保健太さん(22)は「移住体験用なので、記憶に残ることが大事。個性が出せた」と仕上がりに満足した様子。

 今回改装した2軒は、長年使われず町に寄付された物件で、活用方法を探っていた。基山在住の大久保さんは「町内には比較的多くの町屋も残っている。それらを掘り起こし、長崎街道などの歴史的背景と絡めてPRできれば」と新たなアイデアで町の定住施策に協力する意欲を見せていた。

 利用対象は町外に住所があり、町内への移住を検討している人。申し込み、問い合わせは町役場定住促進課、電話0942(92)7920。

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