「県民“はつらつ”公開セミナー」(佐賀県医師会、佐賀新聞社、アステラス製薬共催)が22日、佐賀市のメートプラザ佐賀で開かれた。9回目となった今回は、動脈硬化を招く脂質異常について講演があり、市民約250人が生活習慣の見直し、検査の重要性について理解を深めた。

 佐賀大学医学部循環器内科の挽地裕診療教授がコレステロールの高い食べ物、運動不足、ストレスなどが原因で動脈硬化になることを説明した。症状が進行して心疾患や脳血管疾患を引き起こし、日本人の死因の2割を占めることを強調した。

 佐賀大学医学部循環器内科の野出孝一教授は、子どもの脂質異常が増加している点を指摘。ファストフードや菓子、清涼飲料水を取り過ぎて、米国の子どもより脂質が高くなったことを問題視し「中年になった時に動脈硬化になる可能性が高く、今の米国のように心筋梗塞が数多く見られるようになるのではないか。今から配慮を」と呼び掛けた。

 遺伝的な要因でコレステロールが高いケースもあり「悪玉コレステロールを処理する受容体に異常があり、若いうちに動脈硬化になる人がいる。家族に狭心症や心筋梗塞が多く、やせていても数値が高い人は検査を受けてほしい」と助言した。

 脂質異常について講演し、会場からの質問に答える佐賀大学医学部循環器内科の野出孝一教授(左)と挽地裕診療教授=佐賀市のメートプラザ佐賀

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