7回、逆転を信じ、「エンヤ、エンヤ」のかけ声で後押しする唐津商の応援団=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場

◆健闘に惜しみない拍手

 チームカラーのブルーで埋まったスタンドの応援団は最後まで逆転を信じ、声を振り絞った。13日、第98回全国高校野球選手権大会第7日の甲子園球場。佐賀県代表の唐津商は木更津総合(千葉県)に0-2で敗れたが、強豪校を相手に健闘したナインに、唐津から駆け付けた生徒や保護者は惜しみない拍手を送った。

 三塁側アルプススタンドには、バス15台で前日夕に唐津を出発した生徒約360人と教職員や保護者約220人、関西の県人会員などが陣取った。二回裏に2失点し、大会屈指の左腕である相手エースに打線も抑え込まれる展開となったが、全員が反撃を信じて大きな声援を送った。

 谷口優成投手の父、誠さん(45)は「最初は地に足がついていない気がしたが、失点して気持ちを切り替え、本来の打たせて取るピッチングができている」と立ち直りを確信。「よし、1点取るぞ」と声を張り上げた。

 熱い太陽が照りつける中、吹奏学部は唐津西との合同メンバーによる演奏で選手を鼓舞した。3年生で前部長の佐々木七瀬さんは「まだ巻き返せる。応援負けしないように私たちも頑張ります」と汗をぬぐった。

 好打順で迎えた七回には「エンヤ、エンヤ」の唐津くんちのかけ声で後押しした応援団。最後まで追い付くことはできなかったが、谷口投手の粘り強い投球で三回以降、相手を零封する好ゲームを演じたナインを心からたたえた。

 同校OBの吉冨俊一監督の甲子園初采配を見守った球友6人の1人、古藤裕介さん(34)は「予想していた通りの投手戦。県大会でベスト4に入れたらと思っていたけど、よくここまでチームを強くした。また甲子園に後輩たちを連れてきてほしい」とねぎらった。

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