日本人の死因の上位にある脳卒中と心臓病による死亡数を5年間に5%減らし、健康に老後を過ごす「健康寿命」を延ばすことを目指した5カ年計画を日本脳卒中学会と日本循環器学会が16日、発表した。高血圧や肥満などの生活習慣病と大きく関連するため、禁煙や減塩、節酒などの生活改善の目標値を掲げた。

 心不全や心筋梗塞などの心臓病は日本人の死因の2位で脳卒中は4位。患者の多くは動脈硬化をもとに発症し、発症直後の死亡率が高いなどの共通点がある。

 計画は、発症直後に適切に対応するため、患者の救急搬送を受け入れ、専門の医師がいる「1次センター」の整備が必要とした。

 生活習慣病やメタボリック症候群に適切に対応すれば、発症や病気の進行を抑えられると指摘。喫煙率を今の約18%から15%に下げ、公共の場での受動喫煙を完全になくすことを提唱した。多量に飲酒する人を10%減らすほか、1日の食塩の摂取を2グラム減らし、1日の平均歩数を今より千歩増やすなどの目標値を示した。

 脳卒中と心臓病は再発を繰り返すため、両学会は、予防だけでなく、発症から介護まで切れ目のない医療体制をつくる必要があると訴えた。

 日本脳卒中学会の鈴木則宏理事長は「心臓病や脳卒中の対策を進める基本法の制定を目指しており、裏付けとしたい」と述べた。【共同】

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