■川崎強力攻撃陣を零封

 終了の笛が鳴り響くと、DF谷口は雄たけびを挙げてGK林と抱き合った。リーグトップの攻撃力を誇る川崎を、粘り強い守りで零封。フィッカデンティ監督は「オフェンシブな戦いで支配した。すごくいい試合をできた」とうなずいた。

 前線からのプレスがはまり、「相手としては出しどころも少なかったはず」(林)と主導権を握ることができた。前半33分の相手決定機では林が右手1本でゴールを割らせないなど、高い集中力を保ち続けた。

 先制後もその運動量が落ちることはなかった。むしろ「絶対にうちの方が走れる」(DF藤田)と90分間を通して前向きにボールを奪い続けた。

 守備陣には「やり返したい」気持ちがあった。前節G大阪戦では終了間際の失点で手痛い逆転負け。指揮官に「腰の抜けた試合。勝ち点をもぎ取れなかったことがふがいない」とげきを飛ばされたという。

 「ストレスがたまる、今季一番苦しい一週間」だったと藤田。「前節の失点を教訓にしないと意味がない」とイレブンは奮起、首位相手にも臆することなく攻撃的な守備の姿勢を貫いた。

 最後まで足を止めなかったイレブンをねぎらいながら「まだまだ、全員が走れる」と自信をのぞかせたフィッカデンティ監督。完封勝利に満足しつつ、「唯一、選手に言いたいのはあれだけチャンスがあったのに外しすぎ」と注文を付けた。

 さらに上を目指す監督に選手も同調する。「自信にしてはいいけど過信にはしない」と林。首位からもぎ取った勝ち点3を、再び上昇するための足掛かりにするつもりだ。

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