近場の配送に利用されている7.5㌧未満の小型トラック。「準中型免許」の新設で18歳から運転ができるようになる=佐賀市内

 3月12日施行の改正道路交通法で、18歳で7・5トンまでの小型トラックを運転できる「準中型免許」が新設されることを受け、佐賀県内の運送業界から歓迎の声が上がっている。高校卒業の新入社員を即戦力のドライバーとして生かす可能性が広がるためで、人手不足の緩和につながると期待している。

 現行法で18歳の普通免許取得者が運転できるのは、車両総重量5トンまで。5トン以上の車両を運転できる中型免許の取得には2年間の運転経験が必要だった。

 県内の運送会社では5トンを超えている車種が多く、高校卒業の新入社員については2年間、事務職やドライバーの補助を任せざるを得ず、現場で戦力になる前に離職するケースも目立っているという。

 そのため、準中型免許の新設は業界にとっては久々の朗報。長時間労働のイメージなどから人手不足が続いている現状もあり、鳥栖トラック事業協同組合の山崎唯之理事長は「人手不足解消や待遇改善につながる。若い人たちに魅力的な業界と思ってもらえるきっかけになれば」と話す。

 佐賀市内の宅配便配送センターによると、センターで使っている車両の9割は小回りが利き、積載量が比較的大きい5トン以上7・5トン未満のトラック。これまで求人は20歳以上に出していたが、今後は18歳からの雇い入れが可能になる。

 中元や歳暮シーズンだけでなく、通販商品などの拡大で年中忙しく、管理者は「人手が集まれば仕事のシェアも可能になる。3Kのイメージを払しょくしたい」と力を込める。

 一方、今回の法改正では普通免許で運転できる車両総重量は5トンから3・5トンに引き下げられる。

 段ボールなどを輸送するハラダ物流(神埼市)は、所有トラック31台のうち最も小型の車種でも5トン前後。原田一洋社長は「普通免許しか持たない高校卒業の新入社員は乗れる車がない。準中型免許の取得費用の全額補助など考えていきたい」と話す。

このエントリーをはてなブックマークに追加