完成した製材工場は鉄骨を使わず、県産材だけで強度を保てる新構法が採用されている=佐賀市富士町下熊川

 建築材販売を手掛ける黒田木材商事(本社・福岡県、黒田誠社長)が、佐賀市富士町産材に特化した製材工場を同町に完成させた。富士大和森林組合の製材所を引き継ぎ、地元産杉の乾燥や製材、プレカット(接合部分の機械加工)を行う。九州北部の工務店約1100社と取引する営業力を生かし、地元林業の再生を目指す。

 同組合から譲渡された既存工場の隣に、県産材を使った木造平屋建て約990平方メートルの製材工場を新設。杵島郡江北町にあったプレカット設備も移した。県内から新たに5人雇用し、15人体制で17日から稼働している。

 製材は年間約3千立方メートル、プレカットは1日約170平方メートルが目標。長崎道の佐賀大和インターに近い立地を生かし、佐賀だけでなく福岡や長崎に住宅材として売り込む。木材数枚を貼り合わせた集成材を梁(はり)に使って鋼線などで強度補強する新構法が開発されており、公共施設や商業施設の受注も見込めるという。

 16日にあった落成式では、黒田社長が「富士町の山林は植生がよく舗装路があり、他産地より作業しやすい宝の山。国産材の有効活用を進めて、若い人の雇用の場を生み出したい」と抱負を語った。

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