今夏の日本列島は、豪雨や台風による大荒れの天候に見舞われた所がある一方、全国的に気温が高い時期があり、熱中症による死亡も相次いだ。気象庁によると、今後1カ月の気温は、北日本(北海道、東北)と東日本(関東甲信、北陸、東海)で平年並みか高く、西日本(近畿-九州)と沖縄・奄美は高い見込み。厳しい残暑となる所がありそうで、体調管理に注意が求められる。

 7月は、平均気温が北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美でそれぞれ平年を0・7~2・4度上回り、地域別の統計を取り始めた1946年以降、3~5位(タイ含む)の高温記録。気温30度以上の「真夏日」は全国で延べ1万5055地点、1日の最低気温が25度以上だった地点は延べ4437地点に上り、ともに2011年以降、7月としては最も多かった。

 熱中症で救急搬送される人も増加。総務省消防庁が毎週公表しているデータ(速報値)を集計すると、7月は約2万6千人で、そのうち医療機関での初診時に死亡が確認されたのは29人だった。

 今月に入っても西日本以西では気温の高い状態が続いており、熱中症とみられる症状で亡くなる高齢者も。4日に35度を観測し、今年初の「猛暑日」となった島根県益田市では男性(91)が畑で倒れ、6日には広島市の女性(90)が自宅の閉め切られた部屋で息をしていないのが見つかった。

 帝京大病院・高度救命救急センター長の三宅康史教授は「高齢者はもともと水分が少なく、基礎代謝が落ちており、持病など複合的な要因で熱中症が重症化しやすい」と指摘する。

 予防として(1)高齢者は暑さを避け、室内では昼も夜も温度計で気温を管理し、28度を超えたらエアコンを使う(2)外で体を動かす人は、十分な休憩と、塩分を含んだ冷たい飲み物を取る-ことを挙げた。【共同】

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