「仲間を増やし、一緒ににぎわいをつくりたい」。これが出店者共通の願いという=19日、唐津市呼子町の朝市通り

■露店数半減「活気取り戻したい」

 大正時代の初めに始まり、100年ほど続く「呼子朝市」が、高齢化などで出店者が少なくなっている。一大観光スポットの存続にかかわり、活気を取り戻そうと、唐津市と呼子朝市組合(小林昌克組合長)は、新規出店者を育成する「朝市学校」を今夏初開催。現在、1期生を募集している。

 朝市は元日以外の毎日午前7時半から正午まで開かれ、魚の干物やイカの一夜干し、鮮魚、サザエ、野菜などの店が並ぶ。出店者や商店街の店主でつくる同組合は1998年に設立され、会員は現在82人。ピーク時の2000年度(195人)から半減している。

 販売歴27年で副組合長の原美智代さん(62)によると、現在の出店数は土日が50軒、平日が30軒ほどで「以前の半分」という。約200メートルの通りには空きスペースも目立ち、埼玉県から訪れた3人組は「テレビで『日本三大朝市』と紹介され、心弾ませてきたけどさみしい」と漏らしていた。

 出店者の高齢化に加え、道の駅など新たな売り場の出現が理由として挙げられる。交通の便の向上で日帰り客が増えたことに伴う宿泊客の減少や、生活朝市として地元購買客が減ったことも影響を及ぼしている。一方で、唐津や福岡に宿泊した翌朝訪れる客も多く、観光面からも立て直しを迫られている。

 出店希望者の挑戦を後押しする「朝市学校」は、7月25日に授業、翌26~28日のうち1日を売り子体験。8月には売りたいものを扱う模擬店出店(屋台は貸し出し)の期間を設ける。

 受講料は無料。応募条件は18歳以上で、3人以上の団体は不可。定員6人までで、申し込みは7月7日まで。呼子市民センター産業課は「公募は過去になかったようで、呼子の人以外も出店できることを知ってほしい」と話す。

 講師を務める原さんは「お客さんとの会話が楽しく、こんな朝市はなくしたくない。このままじゃいけない、仲間を増やしたい、とみんなが思っている」と今回の試みに期待する。

 年内に2期生の募集も予定している。問い合わせは同課、電話0955(53)7165。

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