唐津市南城内に移築復元された明治中期の和風邸宅「旧大島邸」が23日、開館した。城下町の風情が残る城内地区の新たな観光施設になるとともに、茶室(3部屋)を利用した茶会、和室(7部屋)を使った展示や講座など市民活動の拠点を目指す。1面参照 

 唐津銀行の初代頭取で、鉄道敷設や港湾整備など唐津の近代化をリードしてきた大島小太郎(1859~1947年)の旧宅。式典で峰達郎市長は「(大島の業績の上に)地域住民一人一人が唐津の経済、近代化を支えてきた。そう考えると、この旧大島邸は市全域の貴重な歴史的遺産」と価値を語った。

 大島の孫で長崎県島原市在住の高尾雄三さん(84)は幼い頃、夏休みになると唐津を訪ね、広い旧宅でかくれんぼした思い出があるという。「庭の木が生い茂って茶室が暗かったが、随分明るくなった。市民の皆さんに小太郎のことを知ってもらえれば」と期待した。

 市は当初、隣接小学校の敷地にするため、解体の予定だったが、市民の保存運動で移築保存した。式典では275万円を寄付した「旧大島邸基金市民委員会」などに感謝状が贈られた。

写真説明

「旧大島邸」開館のテープカットをする関係者。右から2人目は大島小太郎の孫・高尾雄三さん=唐津市南城内

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