タケノコなど季節の食材を中国風にアレンジした精進料理「普茶料理」を味わう食事客ら=小城市小城町の晴田支館

 江戸時代、黄檗(おうばく)宗の僧侶が小城市内の古刹(こさつ)に伝えたとされる「普茶(ふちゃ)料理」の食事会が23日、同市の小城公民館晴田支館であった。県内外から約60人が集まり、フキやタケノコなど春に地元で収穫された野菜や穀物をふんだんに生かした中国風の精進料理に舌鼓を打った。

 料理は動物性の食材を一切使用せず、野菜や穀物だけで調理。「そら豆の雲片」など旬の素材で調理したメニューを中心にテーブルを飾った。

 高度な技術が必要とされる“もどき料理”も振る舞われた。豆腐とヤマイモを練り合わせクチナシで色をつけて提供された「卵焼き」を目の前にした食事客は、「本物そのもの」との感嘆の声を漏らした。

 食事会は、小城鍋島家の菩提(ぼだい)寺・祥光山星巖(せいがん)寺に伝わる精進料理の再現に取り組む「おぎ春香会」(中尾幸子会長)が、実践研修も兼ね毎年、春と秋に開催している。中尾会長は「季節の食材を仕入れるため、こしらえるのにぎりぎりまでかかった。遠くから来た人もいて、笑顔で味わってくれほっとした」と喜んでいた。

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