好評だった作陶家による日替わり角打ちバーは呉服町に会場を移して開催する=昨年の唐津やきもん祭り

戸川雅尊さんの器と草生庵(厳木町)の道明寺菓子=旧唐津銀行パネル写真展

にっぽん丸のクルーズ客にプレミアムツアーも=写真は2014年の唐津港寄港時

 唐津市の中心商店街を主会場にした「唐津やきもん祭り」が29日開幕する。「食と器」という唐津の2大ブランドの「縁結び」をテーマに2012年から始めて6回目。参加も50窯元に増え、料理店とのコラボ企画や作陶家が日替わりで亭主を務める地酒の角打ち店など、趣向を凝らして有田・伊万里と並び立つ焼き物産地・唐津を内外にアピールする。5月5日まで。

■コラボメニュー提供

 初日の29日は唐津焼協同組合(18窯元)の春の唐津焼展(会場・アルピノ)が同時スタート。6年目にして、若手・中堅作陶家が多いやきもん祭り実行委員会との足並みがそろい、「力を合わせて唐津焼を発展させていきたい」と夏秋隆一理事長(69)。空き店舗を会場にした「まちなか展示販売」はグループ展を含め約15店舗で開催する。

 毎年好評の「食と器の縁結び」企画は、今年も「村山健太郎窯×ステーキの店・キャラバン」など人気飲食店や老舗旅館約15軒がコラボメニューを提供(予約要)。協同組合も会場3階レストランと連携し、予約なしで唐津の食が楽しめる。作陶家との語らいの場として昨年から始めた角打ち店は、呉服町商店街の店舗でそれぞれの器と唐津の地酒、つまみでもてなす。

 唐津焼は酒器とともに茶道や日用使いの茶器として人気が高い。旧唐津銀行でのテーマ展は「お菓子と唐津焼」と題し、36窯元が唐津の銘菓と組み合わせたパネル写真を展示。開館したばかりの旧大島邸では29日、宗偏流、表千家、裏千家の三流派合同茶会を開催し、5日まで呈茶席を設ける。

 今年の来場目標は10万人。有田陶器市にはまだまだ及ばないが、「和の文化の大きなくくりの中で唐津を楽しむイベントに育てていきたい」と実行委員長で唐津焼ギャラリーオーナーの坂本直樹さん(53)。行政や団体の支援に期待しつつ、手作り感覚の運営を続ける。

■全国へ情報発信クルーズ船乗客企画も

 文化庁の「日本遺産」に認定された「日本磁器のふるさと 肥前」で「磁器発祥の源流」と位置付けられた唐津焼。今回の唐津やきもん祭りでは全国への情報発信にも力を入れる。

 やきもん祭り2日目の30日はクルーズ客船「にっぽん丸」(乗客約370人)が唐津東港に寄港する。ゴールデンウイーク日本1周クルーズで、やきもん祭りを目玉プランにした唐津市の誘致作戦が実った。

 前日の屋久島から唐津観光協会職員2人が船に乗り込み、唐津観光と唐津焼について講話。当日は現地プレミアムツアーとして旅館松の井の料理を岡本作礼さんの器で楽しむ。窓口の市みなと振興課は「唐津の情趣を満喫してもらい、再訪につなげたい」と話す。

 また今回から「唐津やきもん倶楽部」会員を募る。年会費1万円でやきもん祭り参加作陶家のフリーカップと窯元紹介本(先着50人)を進呈し、各窯元での割引など特典を設け、唐津焼ファンを広げていく。問い合わせは事務局、電話090(5385)0073。

 詳しい情報は唐津観光協会ホームページに掲載している。問い合わせは同協会、電話0955(74)3355。

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