吉野ヶ里町田手に開設された就労継続支援B型事業所「リトルグリーン」

 障害者の社会参加に取り組む特定非営利法人オレンジ(佐賀市)が、出張洗車の就労継続支援B型事業所を吉野ケ里町に開設した。自宅や商業施設に出向き、駐車場内で15分間のスピード洗車を提供する。B型事業所が課題に挙げる工賃確保につなげる狙いで、5月からの本格始動を目指している。

 「まごころ洗車隊」と銘打ち、全国に事業を拡大している長崎県佐世保市の会社と契約した。フランチャイズ店の形態で県内第1号。同社はイオン九州系列や宿泊施設と提携、「集客のきっかけや利用客の滞在時間への貢献」をうたう。

 使用するのは摩擦傷が入りにくく、光沢効果がある特殊な溶剤と1~2リットルほどの水のみ。周囲への影響が少ないため施設内での洗車を実現している。2人1組で手洗いし、専用のタオルで拭き上げる。料金は500円から車種に応じる。鍵の預かりは不要。

 事業所の名称は「リトルグリーン」(野中寛施設長)で定員20人。地域移行後の障害者の受け皿が手薄だった神埼地区を選び開設した。内職も請け負うが洗車をメインに据える。「1台を洗いきる明確な区切りがある」点に価値を見いだし、採用したという。

 野中施設長は「内職と違って外に出て行き、集中する時間が短くて済む。車がきれいになる変化がみられ、高い工賃も実現するので、利用者の意欲的な取り組みや喜びにつながる」と期待する。

 現在はスタッフ4人で地元の商業施設、病院や学校などで顧客開拓を進めている。就労者を募集しており、見学や体験も受け付けている。所在地は田手神社の南。問い合わせは電話0952(97)5308。)

 実際に洗車し「ピカピカになって驚いた。車が好きな利用者の需要にも応えられる」と話す施設長の野中寛さん

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