「戦争の記憶を伝えていきたい」と話す真島さん

 日中戦争末期、突然のソ連参戦でソ連-満州国境に取り残された勤労動員中学生の逃避行を描く映画「ソ満国境 15歳の夏」が20日、佐賀市のアバンセホールで上映される。実話を元に戦争に埋もれた人と人とのつながりを語り継ぐ。

 生き残った中学生の一人である田原和夫さんの同名ノンフィクションを原作に、「まれ」「たそがれ清兵衛」などの田中泯さん、「そして父になる」などの名優・夏八木勲さんが深みのある演技を見せる。夏八木さんは本作が遺作となった。

 監督は「新しい風」(04年・北村一輝出演)で、米ヒューストン国際映画祭長編部門のグランプリに輝いた松本哲也さん。東日本大震災で被災した放送部の中学生たちが、中国北東部の村人に救われた勤労中学生の体験を掘り起こし、根源的な人の優しさを見いだす。

 主催は2年前に東日本大震災を描いた「遺体」を上映した「よい映画を見る会」(真島輝幸代表)。真島さんは「忘れ去られようとしている戦争の記憶を伝えていきたい。子どもも大人もぜひ鑑賞して」と呼び掛けている。また、上映の利益は熊本地震の被災地に送る予定。

 料金は大人1000円(当日1200円)、中高生500円、小学生以下無料。前売り料金での電話予約も受け付ける。問い合わせ、予約は真島さん、電話080(1702)6817。

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