佐賀銀行の福岡市内の2支店に昨年侵入し、うち干隈支店から現金5430万円を盗んだなどとして、建造物侵入や窃盗などの罪に問われた元行員の被告(43)の公判が11日、福岡地裁(岩田淳之裁判官)で開かれた。元行員の被告は、主犯格とみられる被告(36)=同罪などで公判中=の指示に従ったと主張し、首謀を否定した。

 被告人質問では、外国為替証拠金取引(FX)の投資や遊興費などで多額の借金がある中、ヤミ金業を営む主犯格とみられる被告と昨年5月に知り合い、720万円を借りたと主張した。「(主犯格とみられる)被告から銀行の業務内容をしつこく聞かれ、『プロの窃盗集団を呼んでいる』などと話が始まった」とし、「実家に取り立てに行くぞとか会社に借金をばらすと言われ、全てを失ってしまうと思った」と事件に関わった動機を述べた。

 高額預金者の個人情報を主犯格とみられる被告に渡したとして、追起訴された不正競争防止法違反(営業秘密開示)の罪については「間違いない」と起訴内容を認めた。

 起訴状によると、元行員の被告は主犯格とみられる被告らと共謀し、昨年10月、干隈支店で5430万円を盗み、昨年8月には盗み目的で箱崎支店に侵入したとしている。

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