飯ごう炊飯に挑戦する参加者たち=みやき町ボランティアセンター

 熊本地震の発生から10カ月に合わせ18日、みやき町中津隈の町ボランティアセンターで災害時の炊き出し訓練があった。民生委員や地区住民ら約50人が、飯ごう炊飯などに挑戦。益城町で住民主体の避難所運営を進めた吉村静代さん(67)の講演もあり、参加者は日常からの備えとコミュニケーションの大切さを再認識した。

 炊き出し訓練は町社会福祉協議会が初めて開いた。飯ごう炊飯、高密度ポリエチレン(ハイゼックス)製の非常用炊き出し袋を使った炊飯、豚汁作りの3班に分かれて活動した。

 飯ごう炊飯では、電気やガスなどのライフラインが寸断された場合を想定。地面に穴を掘ってブロックで囲み、中央で火をおこした。ブロックに渡した鉄筋に飯ごうをぶら下げ、約30分かけて米を炊いた。参加者は声を掛け合いながら、スムーズに作業ができるよう協力し合った。

 吉村さんは避難所で約4カ月生活し、現在は「益城だいすきプロジェクト きままに」代表として全国各地で講演している。「日ごろから地域の人々が集える場を設けることで、各自の得意分野が見えてくる。それが災害時には生きる」と語り、「行政はあくまでサポート。避難住民が自ら『できる』ことを実感することでうまく機能する」と話した。

 参加した民生委員の中島美砂子さん(62)は「避難生活では自分たちが動き、達成感を得ることが大切だと経験者の言葉で語ってもらえた」と刺激を受けた様子だった。

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