老松神社(左奥)の改築記念式典。県重要無形民俗文化財の米多浮立を基にした子ども浮立が奉納された=上峰町前牟田

 上峰町前牟田地区に伝わる県重要無形民俗文化財「米多(めた)浮立」を奉納する老松神社の本殿と神殿が改築され、19日に記念式典があった。小中学生らによる「子ども浮立」と上峰小前の学習田で育てた米が奉納され、全世代が手を取り合って伝統を継承することを確かめ合った。

 老松神社は約700年前に創建され、1894(明治27)年に改築された。以降は細かな修繕は繰り返されたが、大規模な改修はなかった。前牟田地区の区長会と宮総代会、浮立保存会が、雨漏りなどの問題から2013年から5カ年計画で改修に着手。住民から寄付を集め、約1600万円をかけて屋根瓦や天井、壁などを大規模改修した。昨年4月から取りかかり、同11月に終えた。

 当日の子ども浮立には約40人が参加し、実物の約半分の大きさの天衝(てんつ)きをかぶった3人が、笛や太鼓に合わせて勇壮に舞った。今年は2年に1度の浮立奉納の年に当たる。

 米多浮立保存会の松田幹雄会長は「子どもが浮立に関われば、自然とその親世代に輪が広がる。今回の改築を契機に、後継者育成と底辺拡大に向けて一層努力したい」と話す。

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