佐賀県が管理する排水施設「樋管」が故障し、農業用水路に潮水が逆流したことが原因で、佐賀市のイチゴ栽培に被害が出ていたことが分かった。県は、損害賠償として約1350万円を支払うことで、被害を受けた4農家と示談が成立した。補正予算を組み、関連議案を21日開会の2月定例県議会に提出した。

 県河川砂防課によると、故障した樋管は佐賀市の本庄江沿いに、ほ場整備に合わせて昭和40年代に整備された。管は幅1・4メートル、高さ1・15メートル。弁のような役割を果たすステンレス板をつり下げ、クリークの水を本庄江に流していた。ただ、板のつり金具(鉄製)二つのうち一つが腐れて隙間が生じ、本庄江から逆流して農業用水の塩分濃度が高くなっていたという。

 昨年1月に地元から指摘を受けて判明、近隣のイチゴに被害が出ていた。県はつり金具をステンレス製に取り換えた。示談交渉は今年1月、出荷額が例年の3~4割減少した分を補てんすることで農家と合意した。県がいったん全額を支払い樋管管理を委託していた佐賀市が半額負担する。

 県は問題発覚を受け、同様の施設283カ所を一斉点検した結果、35カ所で不備が見つかった。緊急度に応じて修繕を進めている。県河川砂防課は「農家や県民の皆さまにご迷惑を掛けた。適正な管理に努めていきたい」と陳謝した。

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