◆体験談や討論、意見発表

 障害者差別解消法の理解を広げようと16日、佐賀市文化会館で法テラス佐賀(佐賀市)がパネルディスカッションとグループワークを開いた。参加者が法律の内容や障害がある登壇者の体験談を聞き、同法に記載された「合理的配慮」について考えを深めた。

 障害者差別解消法は、障害を理由に不当な差別が行われないよう昨年4月に施行された。不当な差別は「合理的配慮の不提供」を含んでおり、障害者が配慮を求めた場合、負担にならない程度で対応することを国・行政には法定義務、民間企業には努力義務として定めている。

 パネルディスカッションでは障害者の就労支援関係者や弁護士、企業経営者、障害者ら6人が登壇。法施行後の変化について尋ねた司会者に対し、登壇者は「特にない」「この会を機に初めて知った」と答え、法律が普及していない現状がうかがえた。登壇者は県内のボウリング場で車いすの利用者が入退場しやすいレーンの配置を求めたが、受け入れてもらえなかった体験談などを語った。

 参加者からは「障害がある人の『障壁』が何であるかが分かった」「『合理的配慮』と言わなくても、障害がある方への普通に考えられる対応内容だ」という感想が上がった。登壇者は「法律がなければ、この場はなかった。障害がある人とない人の思いや考えをすり合わせする機会ができた点は良かった」と話した。

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