「映画を通して人間と出会うことが大事」と鑑賞を呼び掛けた共同通信社の立花珠樹編集委員=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀政経懇話会(佐賀新聞社主催)の2月例会が21日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。共同通信社の立花珠樹編集委員が「戦後日本映画の名優たち」と題して講演し、往年のスターや邦画の黄金期に活躍した監督らへの取材経験を基に、映画人の人物像を掘り下げた。

 立花氏は過去の取材映像を交え、俳優たちの肉声を紹介した。黒澤明監督と同時期に活躍しながら、黒澤映画に出演しなかった三国連太郎は、真意を尋ねたインタビューで「黒澤先生は耳を貸さないタイプ」と印象を語った。その上で、それぞれの世界観を受け入れ合うか、合わないかの違いと言及した。

 高倉健に若い世代へのメッセージを求めた取材にも触れ「人との出会いが財産」というコメントを取り上げた。数々の映画人の言葉を聞く中で「素晴らしい仕事をした人は、生き方に結びつく素晴らしい言葉を持っている」と振り返った。

 「映画鑑賞は、映画を通して人間と出会うこと」とも述べた立花氏は、「古きよき時代」に固着せず、映画に反映される時勢をリアルタイムで感じ取りながら「いろんなことを感じ、つなげていくことが大事」と呼び掛けた。

(※講演要旨は後日掲載)

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