国道263号の拡幅工事中に見つかった磨崖碑=佐賀市大和町梅野

■国道拡幅計画見直し

 佐賀市大和町梅野の国道263号の拡幅工事で見つかった約340年前の磨崖碑について、市教委などは保存する方針を固めた。県内最大級の大きさであることや江戸時代に作られた文化財としての価値から判断した。現地保存か移設するかは引き続き検討する。拡幅工事は一部見直すものの、整備完了は予定の2019年度内を目指し、関係機関の調整を進める。

 県立博物館の元学芸員や市文化振興課職員、県土木事務所職員などが現地視察を重ね、7月上旬に保存する方針を確認した。市教委は「その場所にあることに意味がある。できるだけ現地保存したい」との意向を示している。

 拡幅工事はドライバーの視界確保や歩道整備を目的に、約300メートルにわたって見通しの悪い約7メートルの道幅を約13メートルにする計画。磨崖碑を現地保存する場合、道路や歩道が狭いため、観光スポットとしての活用は難しいとみている。移設する場合は多額の費用がネックになるという。

 佐賀土木事務所の田崎茂樹事務所長は16日の国道263号改良整備促進期成会会合で、「当初、記録保存し撤去する方向だったが、大変貴重なものであることが分かった。現在地での保存か、移設保存か、早期の道路整備に向け検討を進めている」と説明した。

 磨崖碑は工事前、樹木で覆われていたが、昨年9月の着工後の伐採で姿を現した。市教委は、ハスの花の上に仏の名前が刻まれていることなどから磨崖碑と判断した。

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