再稼働の準備が進む九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の重大事故に備え、中川雅治原子力防災担当相が30日に来県する方向で調整していることが17日、関係者への取材で分かった。9月上旬に予定する国の原子力総合防災訓練を前に、現地を視察する見通し。

 関係者によると、中川氏は29、30の両日、佐賀、福岡、長崎3県を訪問する。佐賀県内では玄海原発や重大事故時に現地の対応拠点となる唐津市の県オフサイトセンター、玄海町にある放射線防護施設の特別養護老人ホーム「玄海園」などを巡り、原子力防災に関する設備や体制などを確認するとみられる。

 地元自治体や国の関係機関などが参加する原子力総合訓練について原子力規制委員会は7月、国の計画を了承した。震度6強以上の地震と原子力災害の複合災害を想定し、離島から海路での避難が困難になるケースも検討されている。

 再稼働を目指す玄海3、4号機は1月に規制委の適合性審査に合格し、山口祥義知事は4月下旬に同意した。九電は今月15日、設備の詳細設計をまとめた工事計画認可申請の補正書を再提出しており、認可が得られれば、使用前検査などを経て再稼働する。ただ、工事計画の審査は遅れており、再稼働時期は冬以降にずれ込む見通しになっている。

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