佐賀県警は19日、電話口で息子をかたって現金をだまし取ろうとする「オレオレ詐欺」の予兆電話(アポ電)が12月に急増していると発表した。17日現在で9件を把握し、架空請求などを含めたニセ電話詐欺(計25件)の4割近くを占めており緊急注意報を出した。

 オレオレ詐欺の予兆電話は今年1月に53件、2月に109件と激増した。7月以降は5件以内で推移し、9月と11月は1件ずつにとどまっていた。

 12月のケースは、年の瀬のわが子の境遇を心配する親心も利用しようとする巧妙さがにじむ。佐賀市の80代女性のケースでは、息子を装った男から「会社の金を使った。すぐに返さないと警察沙汰になるので600万円を準備して」と電話があった。女性は息子に直接、電話で確かめ、被害を免れた。

 生活安全企画課は「電話の件数はあくまで警察が受理した数字で、氷山の一角」と受け止め、「一人で対応せず、不審に思ったらすぐに家族や警察に相談を」と呼び掛けている。

 オレオレ詐欺の被害は11月末現在、16件で5083万円。前年同期を上回っており、ニセ電話詐欺による被害総額の4分の1を占めている。

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