金、銀、銅-。リオ五輪で日本勢のメダルラッシュが続く。眠い目をこすりつつ、100歳の双子として国民的なアイドルになった「きんさん、ぎんさん」を思い出した。「実は三つ子で『どうさん』は幼時ブラジルに渡った」と、東京新聞がエープリルフールに報じて話題にもなった◆こちらも国民的アイドルの「SMAP」が、年内に解散するというニュースが飛び込んできた。驚いた、というよりも、やっぱりと受け止めた人が多かったのでは。独立騒動後、デビュー25周年コンサートも決まらず、ファンをやきもきさせてきた◆東日本大震災後も、復興への願いを込めて歌われた「世界に一つだけの花」に代表されるように、彼らは常に時代とともに歩んできた。それぞれに俳優や司会として実績を積む一方、5人そろえば、いつも屈託なく、仲が良くて前向きで、画面の中で光を放ってきた◆40代にさしかかってなおトップアイドルという“ファンタジー”に、とどまり続けるのは難しかったのか。いつかまた、わだかまりを超えて5人そろった姿を見せてくれるかもしれない◆突然のスポットライトに戸惑ったきんさん、ぎんさんの言葉は流行語にもなった。「うれしいような、かなしいような」-。SMAPの解散はさみしさばかりが先立つが、今はただ旅立ちを見守るしかない。(史)

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