商店街の「あめがた屋」に設置されている「てくてくラジオ」の発信器(右)と、佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターで貸し出しているAMラジオ=嬉野市嬉野町

 嬉野市の嬉野温泉商店街に7月から、AMラジオで道沿いの店舗や施設を案内するシステム「てくてくラジオ」が導入されている。多言語に対応しており、視覚障害者をはじめ、外国人観光客も町歩きや買い物を気軽に楽しめるようサポートする。

 てくてくラジオは、店や施設に情報発信器が備え付けられたエリア内で、AMラジオ受信機を持ち歩くと現在地の情報などが得られる仕組み。山陰地方のバリアフリーツアーセンター(BFTC)を運営するNPO「プロジェクトゆうあい」(島根県松江市)が開発し、発信器を販売している。これを佐賀嬉野BFTCが取り入れ、商店街店舗などに利用を呼び掛けた。

 同商店街は中通り約800メートルを中心とする27カ所の店舗や公共施設、神社に情報発信器を設置。AM1620キロヘルツに合わせて発信器から2~3メートルの距離まで近づくと、日本語、英語、韓国語、中国語で短い自動音声が流れる。「ここは○○です」という現在地案内だけでなく、店舗によっては自慢の商品や外国人対応が可能なことなども伝える。

 嬉野温泉バスセンター内の同BFTC窓口のほか、10軒の温泉旅館でもAMラジオを貸し出す。てくてくラジオのシステムは、本年度中に同市塩田町の伝統的建造物群保存地区「塩田津」にも導入予定。同センターの吉川博光事務局長は「近年、嬉野への外国人観光客は増えているが、何の店なのか分からず店舗に入りづらそうにしている姿もよく見る。商店街で買い物を楽しんでもらう一つのきっかけになれば」と話している。

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