チャンピオンベルトを手に、地元の人から祝福を受ける中山佳祐さん(前列右から2人目)=鳥栖市原古賀町

■「来年は世界戦を」

 鳥栖市出身のプロボクサー中山佳祐(けいすけ)さん(28)が東洋太平洋フライ級(50・8キロ)チャンピオンになり、凱旋した。22日は子どものころお世話になった地元の人たちから祝福を受け「鳥栖からも応援に来てもらって勝てた。来年は世界戦をやりたい」と高らかに目標を宣言した。

 中山さんは同市原古賀町出身。少年野球や極真空手を習っていたが、鳥栖西中3年のとき「格闘技に興味があって」近くの鳥栖商高でボクシングを習い始めた。リングはなく、教室で練習したという。すぐに才能を発揮し、高校2、3年次はインターハイで3位に入った。

 アマ社会人王者になると2011年に23歳で地元からプロデビュー。15年に世界戦経験者に完敗したのを機に一念発起して上京。前WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志ら世界王者を輩出するワタナベジムの門をたたき、飲食店で調理のアルバイトをしながら練習に打ち込んできた。

 13日に東京・後楽園ホールであったタイトルマッチは王者リチャード・クラベラス(フィリピン)と対戦。下馬評を覆し2-1の判定で下して、タイトル戦初挑戦で新王者についた。「相手は前半のKO率がすごかったので、フットワークを使ってアウトボクシングに徹し、得意の左ストレートも当てた。勝ったと思った」と振り返る。試合会場には父秀人(ひでと)さん(57)らが鳥栖市から応援に駆けつけた。

 中山さんはこの日、地元の公民館で祝福と多くの質問に、にこやかに応対。「今回は応援のお礼と、試合前に緊張しまくっていた心を休めに帰ってきた。まず秋ごろにあるタイトル防衛戦を勝ちたい。強い相手に勝って世界ランク15位以内に入れば世界戦も見えてくる」と目標を据えていた。

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