野村万作

野村萬斎

 人間国宝・野村万作と、その息子で映画、テレビドラマでも活躍する野村萬斎の狂言公演が20日午後7時から、佐賀市文化会館で開かれる。権力や世相を面白おかしく風刺した中世の庶民芸能を現代に伝える2人が、その神髄を披露する。

 演目は、万作がシテを務める「佐渡狐」と、萬斎の「悪太郎」。「佐渡狐」は、万作演じる佐渡の百姓と、越後の百姓が、佐渡にキツネがいるかどうかで賭けをすることになる。役人に賄賂を贈り味方にする佐渡の百姓の必死さが笑いを誘い、中世の人々のたくましさが描かれる。

 「悪太郎」は、行き場のないエネルギーを酒にぶつけていた悪太郎が叔父の一計で、思いがけなく仏道に入る。笑いにあふれる前半と悟りに至る後半で、舞台の雰囲気が一変する。悪太郎の心境の変化も見どころ。

 万作は、人間国宝・六世野村万蔵の次男として生まれ、1950年に二世万作を襲名。国内外で狂言の普及に努め、2007年に父と同じく人間国宝に認定された。萬斎は、万作の長男として狂言の世界に入るが、主演した映画「陰陽師」など狂言の外でも活躍。狂言の認知度を高めた。昨年は「シン・ゴジラ」でCGゴジラのモーションキャプチャーを担当した。

 ▽チケットは、A席5800円(ペア券10600円)、B席5200円。RO笙ゥONの会への入会で年4、5回の公演を鑑賞できる。入会金1500円、月会費は大人2000円、大学生1500円、高校生以下1000円。問い合わせはRO笙ゥONの会、電話0952(26)2361。

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