建築材料としてのテントの利点などについても語った山口産業の山口信之製造部長=嬉野市の嬉野中

 子どもたちにものづくりの魅力を伝える講座が20日、嬉野市の嬉野中であった。山口産業(多久市)製造部の山口信之部長と佐賀ダンボール商会(有田町)の石川慶藏社長が、同校2年の約110人に事業を紹介し、商品開発にかける思いや成功の秘訣(ひけつ)を説いた。

 有田焼用の箱を製造する佐賀ダンボール商会の石川社長は、2008年の洞爺湖サミットで贈られた記念品「有田焼万華鏡」を開発。「専門家に開発は無理と言われた。私が焼き物の素人で先入観がなかったこと、資金がなく知恵を絞ったこと、当時の有田が不況で周りも活路を求め協力してくれたことの三つが、成功につながった」と振り返り、熱意の大切さを伝えた。

 建築材料のテントを製造する山口産業は、国内外で事業を展開。山口部長は5年前に施工した同校そばの全天候型運動場「みゆきドーム」の屋根について問われ、「表面に光触媒加工を施してあるため、きれいなまま」と工夫を紹介。社会人としての心構えとして、あいさつや整理整頓の大切さなども語った。

 ものづくりに携わる人材育成を目指し、県が協力事業主を募集し本年度から開いている出前講座の一環。山上仁さん(13)は「ピンチをチャンスに変える気持ちの強さはすごい。自分もものづくりの分野に進み文房具を作りたい」と話した。

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