JA全中次期会長選の所信説明会に臨む、JA東京中央会の須藤正敏会長(右)とJA和歌山中央会の中家徹会長=22日午前、東京・大手町

 全国農業協同組合中央会(JA全中)は22日、次期会長選に立候補した2人の所信説明会を開いた。安倍政権の農業・農協改革を巡ってJA東京中央会の須藤正敏会長(69)が「政府は日本の食を軽んじている」とし、JA和歌山中央会の中家徹会長(67)も「理不尽な批判には毅然(きぜん)とした態度で臨む」と強調。そろって急進的な改革論議をけん制した。

 郵送による投票が22日始まり、選挙戦は本番。改革に理解を示してきた須藤氏も生産現場の懸念を意識したとみられるが、もともと改革に距離を置く中家氏との違いが薄れ、混戦模様だ。

 須藤氏が文書で発表した所信は「農業者、国民、政府一体で日本の農業を立て直す」としながらも、説明会では、改革の現状を「規制改革推進会議といった農業と関係ない人たちが決めている」と発言。環太平洋連携協定(TPP)などの貿易交渉も「自動車輸出のために農業が犠牲になる流れはもう許すことができない」と批判した。

 中家氏は政権から求められたJAグループ改革を「総力を挙げて完遂する」とした上で、須藤氏と同様に規制改革推進会議の議論をけん制。地域農協からの金融事業分離には両氏とも反対した。【共同】

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