神埼市は近代西洋医学の発展の礎を築いた伊東玄朴(1800~71年)の記念館を整備するため個人や団体から寄付を集める方針を明らかにした。玄朴の生誕から220年に当たる2020年までの建設を目指し、1億円を目標に募る。基金設立の条例案を24日開会の定例市議会に提案する。

 記念館整備は松本茂幸市長の公約で、昨年2月に市が構想を策定した。玄朴の旧宅(県史跡)が残る神埼町仁比山に建設し、業績を記す史料や佐賀藩の医学史を展示、小中学生向けの研修スペースも設ける。

 寄付金は建設費や運営費に充てる。寄付の手法をとることについて市は「財政面を考慮した。顕彰の輪が広がる機会にもなれば」と説明している。17年度当初予算案には、寄付を募る趣意書の印刷費など88万円を計上している。

 医者で蘭学者だった玄朴は「西洋医学の父」といわれ、後に東京大学医学部となる「お玉ケ池種痘所」を設立し、天然痘を予防する種痘の普及に貢献した。

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