三瀬診療所で診察の様子を見学する医学生(奥)=佐賀市三瀬村

 佐賀県出身の医学生が18日までの3日間、夏休みを利用して県内のへき地医療の現場で実習をした。山間部や離島の診療所で働く医師の姿に接し、高齢化した地域の暮らしを支える役割の大きさを実感した。

 自治医大と佐賀大、長崎大の25人が、唐津市の離島や佐賀市三瀬村などで実習をした。学生の大半は、地方の医師不足解消のために設けられた制度を使って入学しており、卒業後の数年間は佐賀県内で勤務する。

 「山間部班」の5人は18日、三瀬診療所で実際の診療を見学した。在勤9年目の西智子医師は学生に「村では3人に1人が高齢者だけの世帯で暮らしている。本人も気付いていない体調や生活の変化を、ここで敏感にキャッチすることが大切になる」と説明した。

 診察を受けていた患者の女性は「西先生は問診でじっくり話を聞いてくれるので、とても助かる。皆さんも先生のようになって」とアドバイスをした。

 佐賀大4年の荒巻芽生(めい)さん(22)は「へき地の医師は住民の健康だけでなく、暮らし全体を支える存在だということが改めて分かった」と話した。

 実習は県と佐賀大が2011年から毎年実施している。

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