佐賀県事業引継ぎ支援センター(佐賀市)は、事業承継を目的とした「後継者人材バンク」を創設した。起業意欲のある人と、後継者不在の事業者とのマッチングを図る取り組みで、既存の事業や店舗などの経営資源を活用した円滑な承継を目指す。

 同センターは、経済産業省が各都道府県に設置した機関で、県が設けた県事業承継支援センター(同市)や佐賀、鳥栖、唐津市の各産業支援相談室、日本政策金融公庫などとも連携して承継をサポートする。

 両センターには計約120件の相談が寄せられ、うち8件の事業承継手続きが完了している。事業承継には譲渡資金の調達や経営のノウハウ取得などで数年~10年以上かかるケースもあり、よりスムーズな承継を実現するために人材バンクを活用する。

 起業家の登録は、商議所の創業セミナーなどを通じて行う。県内金融機関8行とも連携・協力に関する覚書を締結し、後継者不在の事業者らを相互に紹介する体制も整えている。

 事業承継は、創業に比べて経営の自由度が低くなるものの、顧客や仕入れ先、店舗などの経営資源を引き継ぐことで起業リスクを軽減できるメリットもある。同引継ぎ支援センターの飯盛豊宣専門相談員は「登録者が増えれば、マッチングの可能性も広がる」と相談を呼び掛けている。問い合わせは電話0952(20)0345へ。

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