23人が学生生活の集大成の作品を出展した有田窯業大の卒業制作展=有田町の県立九州陶磁文化館

 県立有田窯業大学校の第31回卒業制作展が21日、有田町の県立九州陶磁文化館で始まった。卒業生23人が伝統の産地で培った技術の集大成約500点を展示している。26日まで。観覧無料。

 出品したのは専門課程陶磁器科4年制5人と同2年制18人。学生生活で学んだろくろや絵付けを駆使した食器や花器、オブジェなどを並べた。優秀賞には有光佐輝子さん(22)=4年制=と加藤櫻子さん(19)=2年制=が選ばれた。

 有光さんの「猫踊り十二変化陶箱」は、6センチ四方ほどのお菓子入れ12個のふたを舞台に見立てて、十二支にふんした高さ約3センチの猫を配した。獅子舞やこま犬などの姿をした猫を手びねりでユーモラスに仕上げている。加藤さんの「今昔妖怪百器夜行」は、五段の重箱や皿などに百鬼夜行をモチーフにした妖怪と百種類の器を描いた。スマートフォンやティッシュペーパーなどの現代の妖怪の姿も見える。

 このほか、古伊万里様式の器や白磁や青磁にサンドブラストで文様を描いた香炉など多彩な作品が並ぶ。

 他の受賞者は次の通り(敬称略)。

 今右衛門賞=辻啓之(4年制)上村和孝(2年制)▽柿右衛門賞=田中祥子(4年制)上田香織(2年制)

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