国営諫早湾干拓事業を巡る開門差し止め訴訟の和解協議に関連し、農水省が開門に代わる漁業改善策としている基金案の受け入れを求めていることについて、佐賀県の山口祥義知事は18日の定例記者会見で、「訴訟対策的な雰囲気があるとすれば、お互いにとって幸せなことではない」と国の対応に苦言を呈した。

 山口知事は基金案の賛否について「(訴訟の)当事者ではないので直接的な答えはできない」として、開門調査を求める従来の姿勢を繰り返した。その上で国の聴取の在り方に関し「(基金案が)のめないと、こうなる、ああなる、という付き合い方はいかがなものか」と不快感を示し、有明海再生を願う漁業者に寄り添うよう求めた。

 3日の内閣改造で就任した山本有二農相が、佐賀、長崎両県を訪問する考えを示していることにも触れ、「特に現場主義の方なので、われわれの声を聞いていただき、事の本質が何なのかをご理解いただきたい」と述べた。

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