特許庁の西田拓也・上席産業財産権専門官の説明に耳を傾ける金融機関関係者=佐賀市の佐賀銀行本店

 金融機関を対象にした知的財産(知財)セミナーが22日、佐賀市の佐賀銀行本店で開かれた。特許庁の西田拓也・上席産業財産権専門官が、顧客企業の財務状況にとらわれず、成長の可能性を判断する「事業性評価」に知財が活用できる可能性を指摘した。

 西田専門官は、特許や意匠権などの知財を活用してヒット商品を生み出した中小企業の実例を紹介。事業者にとって、知財が競合他社の参入防止効果に加え、自社の強みを分かりやすく伝える営業ツールになっていると説明した。

 金融機関に対しては、知財の分析により企業の技術力や市場性、課題が明確になり、今後のビジネス展開を助言できる利点を指摘した。特許取得をきっかけに融資につながった事例も紹介し、「取引先の経営課題に知財が活用できると思ったら専門家につないでほしい」と助言した。

 セミナーは佐賀銀行が主催し、同行行員ら約160人が参加した。(大田浩司)

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