結婚までのエピソードや、同和問題への向き合い方について話した石井眞澄さん、千晶さん夫婦=佐賀市文化会館

■佐賀市文化会館同和問題講演会で強調

 8月の同和問題啓発強調月間に合わせた同和問題講演会が10日、佐賀市文化会館であった。結婚差別を乗り越えた石井眞澄さん、千晶さん夫婦(滋賀県)が自身の経験を基に部落差別問題との向き合い方について話し、一人一人の個性や考えを認め合うことの大切さを訴えた。

 夫の眞澄さんは、以前交際していた被差別部落出身の女性とのエピソードを紹介。普段人の気持ちを大切にする両親から交際を控えるよう言われ、「悔しさばかりが募った」と当時の心情を語った。世間体を気にすることで生まれる差別はいまだに残っていると話し、「差別をして幸せになる人は誰もいない。人権同和問題について正しく学ぶことが大切」と強調した。

 千晶さんは、中学時代に「仲間がいることの大切さに気付いた」と語った。部落差別問題について学ぶ授業の中で被差別部落出身者として発表する最中に号泣し、友達がそばに寄り添って発表原稿を代読してくれたという。

 「人は自分の知らない間に人を傷つける」と言い、「一人でもいいから相談できる仲間を見つけて。自分の感覚を大切にしながら、性格や考えはそれぞれ違うことを認め合おう」と呼び掛けた。

 講演会は佐賀市などが主催し、約700人が聴講した。

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