原子力規制委員会は22日、定例会合を開き、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)が新規制基準を満たしているとする「審査書案」を了承した。事実上の合格で、6原発12基目となる。一般からの意見公募を経て、早ければ4月にも正式合格する見通し。

 高浜1~4号機、美浜3号機(いずれも福井県)と合わせ、関電が審査を申請した原発は全て合格となる。

 関電は、原子炉冷却用の海水ポンプを津波から守る防護壁を設置するなどの安全対策工事を5月までに完了し、今夏にも再稼働する計画を示している。再稼働には福井県の同意などの手続きが必要になる。

 関電は新基準が策定された2013年7月、大飯3、4号機の再稼働を目指し審査を申請。最難関とされる基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)を確定するのに時間がかかり、審査は長期化した。

 昨年6月には、規制委で地震対策の審査を指揮した島崎邦彦前委員長代理が、大飯原発の基準地震動に過小評価の疑いがあると指摘。規制委は再検証の結果、審査に問題はなく、基準地震動の見直しは不要と判断した。

 会合で、原子力規制庁の担当者は「敷地周辺の三つの活断層が連動して起こる地震を想定しており、地震動の評価は適切だ」と説明した。【共同】

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