人工知能の現状や可能性について話す岡田教授=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀新聞社が主催する佐賀政経懇話会が23日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。玉川大学脳科学研究所応用脳科学研究センターの岡田浩之教授が「赤ちゃんを知れば人工知能(AI)が実現する」をテーマに、AIの実用化や可能性について語った。

 岡田教授は、赤ちゃんが生後まもなくで他者の口の動きをまねることや、発音の違いを理解していることなどを挙げ、赤ちゃんの発達にヒントを得ながらAIの研究を続けている。

 講演では1940年代にコンピューターが発明される以前から、からくり人形などからも分かるように「人間をつくりたいという欲求が人々の中にあった」と分析した。実用化の例として、ロボットによる心臓手術の成功率が99・7%であることや、10分で難病を診断したことを紹介した。

 デビュー以来無敗の藤井聡太四段がコンピューターで将棋の練習をしていることに触れ、「羽生善治3冠も昔、同じ練習をしていたらしいが、藤井さんの時代とAIのレベルが全く違う。彼ならAIに勝って、“やっぱり人間の方が強い”ってなるかもしれない」と話した。

 ただ、AIの可能性については「実現したことはまだまだ限定的。家事など簡単そうに見えることが意外と難しい。そこをいかに可能にしていくかが今後の課題」と語った。

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