■従来見解繰り返す

 JR九州は23日、昨年10月上場後初めてとなる株主総会で、九州新幹線長崎ルートへのフリーゲージトレイン(軸間可変電車、FGT)導入の可否について「初夏に出る走行試験結果を踏まえ、考えを表明したい」と従来の見解を繰り返すにとどめた。

 FGTは2025年度以降の全面開業後の運行車両に位置付けられているが、コスト高などからJR九州内に導入見送りの案が浮上している。株主が「JR九州の考えを早期に表明された方がいい」と質問、前田勇人専務は経緯を説明しながら「国の整備方針の検討を待っている。初夏に専門家の評価委員会が開催されてから考えを表明する」と答えた。

 経営合理化の観点から不採算路線の意見も目立った。筑肥線の伊万里-山本間を松浦鉄道(MR)に譲渡するかという質問に対し、青柳俊彦社長は「赤字路線を引き受けるのはMRにも難しいはず。増収や経費削減を懸命に行い、これからも(自社運行を)続けたい」と回答した。

 議決権を持つ株主数は3月末で約14万人で、総会には987人が参加した。福岡県糸島市の男性(69)は「FGTについてはもう少し踏み込んだ発言をしてほしかった。赤字路線を抱える体力はまだあるのだろうが、整備新幹線を含めて利用者が増える経営判断を」と注文した。

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