九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働差し止めを巡る仮処分で、差し止めを認めなかった佐賀地裁決定を不服として、佐賀などの住民らが23日、福岡高裁に即時抗告をした。

 原発の運転差し止めを求める訴訟を起こしている「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」(石丸初美代表)に加わる14都府県の173人が申し立てた。

 会見で荒川謙一副代表(68)は「地裁決定は不当で、原発の安全性が完全に立証されたとは思えず、福島の事故に学ばずに再稼働かという思い」と述べた。永野浩二事務局長(44)は「多くの国民は原発を止めたいと思っている。国民の気持ちに寄り添った判断をしてほしい」と訴えた。

 九電は「まだ抗告状を受け取っていないが、原子力発電施設の安全にかかる主張を裁判所に理解してもらえるよう真摯(しんし)に対応していきたい」とコメントした。

 仮処分は住民らが2011年7月に申し立て、新規制基準における耐震設計の目安になる地震の揺れ「基準地震動」の評価や配管の安全性が争点になった。地裁は今月13日、新規制基準の合理性などを認める形で却下する決定をした。住民側は今後、主張をまとめた抗告理由書を提出するとしている。

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