右手奥にうっすら見えるだろうか。階段の踊り場の先にまた階段。別棟へ行くのにアップダウンを繰り返す

 緩やかな傾斜の登校坂を上ると、複数の棟がそれぞれ違う高さで建てられた段々畑のような形の校舎が見える。それが唐津西高校だ。坂に沿って建てられたためか、校内は棟同士の階層がずれており、そのずれを補うための階段が異様に多い。階段だらけの校舎はまるで“迷宮”。迷子になって授業に遅れる新入生の姿が、この時期の風物詩だ。

 階段の奥に、なぜかまた階段。初めて目にする異様な光景に、新入生たちは「ここは何階?」と困惑しきりだ。管理棟・教室棟・特別棟と分かれているが、特に迷いやすいのが授業の機会が少ない特別棟。どこに何の教室があるのか、頭の中で整理するのには時間がかかる。

 しかし、迷宮をクリアした者は絶景を味わえる。校舎は唐津の町を一望でき、晴れた日には唐津城まで見渡せる。「校内は難易度が高い」という人におすすめなのが、登校坂の桜並木だ。坂のおかげで1本1本がはっきり見えて美しいし、学校内にもファンが多い名所になっている。

(生徒会2年・加地裕貴さん)

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