殺人事件に関する証拠を吟味し、「無罪」を言い渡す中学生たち

 子どもたちが社会生活の基盤となる法律や法手続きを考える「サマースクール」が17日、佐賀市の佐賀地裁で開かれた。県内から参加した小中学生約60人が模擬裁判を通じ、予断を許さず、証拠に基づいて判断する大切さを学んだ。

 県弁護士会と佐賀地裁、佐賀地検が毎年開いている夏休み企画。中学生向けの模擬裁判は、法廷に各所属の弁護士と検察官、裁判官が登場。男性被告が妻を毒殺した疑いがあるという架空の事件を審理し、「コップの水に毒を入れるのを見た」とする家政婦の証言の信用性が争われた。

 休廷を挟み、生徒18人は4班に分かれて罪に問えるか話し合った。出した答えはいずれの班も「無罪」。家政婦の視力や当時の室内の照明の明るさなどから、「家政婦の証言は信用できない」と結論づけた。

 参加した成章中2年の福井望有君(14)は「えん罪が一番怖いので、本当に被告が罪を犯していないのかみんなで話し合った。真実を見抜く弁護士になりたいと強く思った」と話し、同2年の久保侑希君(13)は「日常生活の中でも論理的な考え方を生かしていきたい」と語った。

 小学生の部には39人が参加し、おとぎ話の浦島太郎を題材にした模擬裁判が行われた。

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